証拠金とは
FXは、正式には「外国為替証拠金取引」と言うように、株式取引と同じ「証拠金」取引のひとつです。
FXでは資産(資金)を担保として、為替の取引を行っています。
この担保となっている資産のことを「証拠金」といいます。
証拠金には以下の2種類があります。
- 必要証拠金
- 有効証拠金
この2つの証拠金の違いを以下でみていきましょう。
必要証拠金とは
必要証拠金とは、ポジションを維持するために必要な金額のことです。
ポジションとはある通貨を売買してから、その通貨を決済して損益を確定させるまでの間の通貨を保有している状態を指します。
つまり、通貨を保有している状態を維持するために必要な金額が必要証拠金になります。
例えば、1ドル=105円の時に1000ドル(1000通貨)分買うとします。そのために必要な資金は、105000円になります。
もしもレバレッジ10倍で取引をしているとすると、元手はその10分の1でいいので、必要な資金は10500円になります。
この10500円がこのポジションを維持するための必要証拠金となります。
つまり、必要証拠金は以下の式で表されます。
必要証拠金 = 為替レート × 通貨数量(通貨) ÷ レバレッジ比率(倍)
為替レートは毎秒刻々と変化するため、必要証拠金も毎秒変化していきます。
有効証拠金とは
有効証拠金とはFX業者に預け、担保としている証拠金から、為替の変化による損益を加えたものになります。
つまり、有効証拠金は以下の式で表すことができます。
有効証拠金=証拠金+為替差益 または (証拠金)-(為替差損)
有効証拠金は簡単に言うと為替取引の結果、現段階で残っている証拠金の額を表しています。
為替取引の結果は決済されるまで確定しないので、現在の証拠金から含み損益を足し引きすることで、有効証拠金を算出します。
そのため有効証拠金から必要証拠金を引くと、現在自由に取引に使うことができる証拠金の額が分かります。
まとめ
証拠金とは、FX のトレードをする際に必要となる資金のことです。
必要証拠金は、通貨を保有している状態を維持するために必要な金額のことです。
それに対して、有効証拠金は現在自由に取引に使うことができる証拠金の金額ということです。