経済指標とは
経済指標とは、各国の政策金利や雇用状況などの経済活動の状況を表す統計のことです。
各国の政府や中央銀行などによって発表され、その国の経済活動が統計として発表されるものです。
つまり、経済指標を見ることで、その国の経済活動の状況がが良いのか・悪いのかを判断することができます。
また、経済指標は数値の大きさ(+か-)だけを見るのではなく、以前と比べてどうなのかが判断材料になります。
FX においては、ファンダメンタルズ分析によって将来の為替相場の値動きを予想する際に用いられます。
経済指標の種類
相場に影響を与える経済指標には、主に以下の5種類に関する指標があります。
- 景気
- 雇用
- 金利
- 貿易
- 物価
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
景気に関する指標
GDP・景気・消費などの調査結果による、その国の景気状況に関する発表です。
その国の景気が良ければ(以前よりも良くなれば)、その国の通貨は価値があるというように考えられるので、通貨の価値は上がりやすくなります。
雇用に関する指標
雇用統計に関する発表です。
失業率や非農業部門就業者数などが重要な指標となっており、失業率が低く非農業部門就業者数が高くなればその国の経済が安定していると見られます。
その結果として、通貨の価値が上がります。
金利に関する指標
政策金利などの金利に関する指標の発表です。
通貨の金利が高くなる(以前より上がる)とその通貨を欲しがる人は増えるので、通貨の価値(価格)が上がる傾向にあります。
物価に関する指標
物価の上昇率に関する発表です。
物価が上昇するというのは、その国の通貨の価値が下がっているということを表します。
そのため、物価上昇率が上昇するとその国の通貨の価値は下がる傾向にあります。
例えば、1つ100円で買えたものが物価上昇によって110円になった場合、1円あたりの価値は下がっているということになります。
貿易に関する指標
貿易収支に関する発表です。
貿易黒字であればその国の経済状況はいい方向であり、貿易赤字であるならばその国の経済状況は良くないと判断されます。
以前の貿易収支の金額と比較して上がったのか、下がったのかで貿易が順調なのか不調なのかを判断します。
まとめ
経済指標とは、各国の経済状況を表した統計のことです。
経済指標を見ることでその国の経済状況の良し悪しを判断することができます。
また、為替相場にも大きな影響を与えるものですので、チェックを怠らないことが大切です。