マージンコール(追証)とは
まず前提として、マージンコールと追証(おいしょう)は同じ意味です。(この記事では以下、追証といいます。)
追証とは、追加証拠金(ついかしょうこきん)の略です。
トレードにてFX口座の残高(証拠金)以上の損失が出てしまった場合に、FX業者に追加で支払う必要のあるお金のことです。
ほとんどの場合、証拠金維持率がある一定の基準を下回った段階で、強制ロスカットされるので追証は発生しません。
しかしながら、相場の値動きが激しいときには強制ロスカットのタイミングが遅れてしまうときがあります。
そのようにしてロスカットが遅れた結果として、証拠金以上の損失が出てしまう可能性があります。
追証が発生する流れと原因
追証は、以下の3ステップで発生することがほとんどです。
- 為替相場が急激に激しく変動する
- 本来のタイミングより遅れて強制ロスカットが起きる
- 証拠金以上の損失が生じてしまう
それぞれのステップについて見ていきましょう
1.相場の急激かつ大きな変動
相場が急激に大きく変動する原因としては以下のような原因があります。
- 窓開け(※1)
- 重要な指標発表(※2)
- テロや大規模な災害
※1. 窓開けとは、FX市場の休日前の終値と休日後の始値が飛んで、すきま(ギャップ)ができることです。
※2. FXで重要な指標が発表される際には値動きが大きくなります。
重要な指標としては主に以下の3つがあります。
- 政策金利(FOMC)
- GDP
- 雇用統計
2.強制ロスカットが遅れる
相場が急激に大きくと、強制ロスカットが大幅に遅れることがあります。
その際に決済される価格は、損失がさらに大きな方向へと進んだ価格の可能性があります。
3.証拠金以上の損失が生じる
強制ロスカットよって決済され、大きな損失が確定されます。
その結果、証拠がマイナスとなり追証が発生します。
追証を防ぐためには
追証にならないためのポイントは、休日をまたぐポジションの持越しや、重要な指標発表をまたぐようなトレードをしないことです。
つまり、急激な為替変動の起きそうなときにはトレードをしないことです。
さらに、ポジション保有中には相場を細かくチェックし、アラートを設定するなどしてポジションを常に管理できる状態にしましょう。
また、損失が大きくなりそうだったら損切りをして損失を最小に抑えるようにする努力も重要です。
追証になったらどうすればいいのか
追証が発生してしまった場合は、無視せずにFX業者に問い合わせましょう。
追証を無視した場合には、財産の差し押さえになったりすることがあります。
まとめ
マージンコール(追証)とは、証拠金以上の損失が出た場合に追加で支払うお金のことです。
追証にならないためには、大きな価格変動が予想されるイベントをまたぐようなトレードをしないことです。
もし追証になってしまった場合は、無視をせずにFX業者に誠実な対応をすることが大切です。